11月12日・13日開催 本山哲選手 2016 AUTOBACS SUPER GT RD8(ツインリンクもてぎ)レースレポート

11月13日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 

気温:13℃ 路面温度:17℃(予選開始時)気温:22℃ 路面温度:28℃(決勝開始時)
■公式予選結果:8位 1’37.483(本山)
■決勝結果:6位 1h32’16.960(千代→本山)

スーパーGT2016シリーズは、この日がいよいよ最終日。
前日に続く秋晴れの下、長きに渡る激戦に決着がつく瞬間をこの目で見ようと早朝から多くのファンがサーキットにつめかけた。

前日と同様に各チーム1人のドライバーが15分間のセッションに挑む特別ルールの第8戦の予選は午前9時5分より行われ、46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」は本山哲が出走した。

最高のコンディションに恵まれたことで、最終戦の予選では短いセッション時間ながらハイレベルの攻防が繰り広げられることになった。
各マシンが動き始めたのは開始から5分を過ぎたあたり、本山を乗せた46号車もアタックに挑む。

各マシンがタイヤのウォームアップを済ませた3周目あたりから好タイムが連発されていく中、46号車の本山も3周目に1‘37.889をマークすると翌周はそこからコンマ5秒以上の更新となる1’37.483Rを叩き出す。

しかし15台中14台がコースレコードを破るという熾烈な争いの中で46号車は最終的に8位に留まることになり、午後の決勝ではグリッド4列目から上位進出を目指すことになった。

強い日差しがピークにさしかかる午後1時30分、パレードラップとフォーメーションラップの2周を経て最終戦の決勝レースがスタート。

決勝時の路面状況を見据え固めのタイヤを選んだことで予選では8位に甘んじた46号車だったが、決勝前のウォームアップ走行ではかなり速いラップタイムをマークしてたことから追い上げに期待がかかった。

タイヤ無交換作戦で上位進出を狙おうとする46号車は、千代勝正が前半スティントを担当。タイヤをいたわりつつスタート順位をキープし後半の本山に繋げるという役割に対し、千代はスタートから序盤はなんなく8位をキープする。

そして6周目にはペースの遅いマシンにつまってしまったことでオーバーテイクを仕掛けた際にコースアウトを喫し9位に後退してしまうもその後は再び安定したラップを維持し、ピットイン前の数周は激しくプッシュ、ポジションアップに向けてタイムのリードを広げる。

千代は1stスティントをリミットまで走り切り、全車中最後にピットインすると予定通りのタイヤ無交換作戦を敢行。46号車は本山を4位でコースに送り出すことに成功した。

ところが本山が担当した後半スティントは、やや厳しい展開となる。3位と約4秒差の4位で後半をスタートさせた46号車だったが、すぐ後ろにフレッシュタイヤを履いた後続が接近していたため序盤から苦戦。


本山は巧みなドライビングで数周の間オーバーテイクを阻み続けたが、39周目には5位へと後退することに。

その後はタイヤ無交換による摩耗は更に厳しさを増し、タイヤの性能をフルに使いきり限界ギリギリでマシンをコントロールするが、徐々に近づいてきた1台に残り4周となったところでついに捕らえられてしまう。

46号車は最終戦を6位、本山はドライバーズランキング10位で2016シーズンを終えることになった。

●本山哲のコメント
「決勝でのタイヤ無交換を最初から視野に入れタイヤ選択をしていたため朝のコンディションには合っておらず予選では上位グリッドを獲ることができませんでしたが、そういった状況の中でアタックもまずまずだったし、順位も納得の行くものでした。

また決勝の後半はフレッシュなタイヤで追ってくるレクサス勢に対し厳しいところはありましたが、予選から2ポジションアップのところでうまく踏ん張ることができたと思います。

前半もっと展開に恵まれていれば表彰台の可能性もあったと思いますが、このレースに関してはレクサス勢のパフォーマンスがアップデートされてきた中で全体的にはベストなレースができたと思っています。

今年は若くて元気な新しいパートナーと組んでシーズンに挑み、ポテンシャルはあったもののアクシデントなどで結果には恵まれませんでしたが、来年はもっとチーム全体でパフォーマンスを上げ、結果が出せるシーズンにしたいと思います。

最後になりましたが、今シーズンも最後まで熱い声援を送ってくれたファンの皆さんに感謝します!

そして、シーズンを通して共に戦ったチームメイト、スタッフ、サポート頂いている企業の皆様方全てにこの場を借りて御礼申し上げます。

皆さん、来季も応援よろしくお願いします!」