10月8日・9日開催 本山哲選手 2016 AUTOBACS SUPER GT RD7(タイランド)レースレポート

【予選】10月8日(土)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:28℃ 路面温度:34℃(予選開始時)
■公式練習結果:6位 1’25.337(千代)
■公式予選結果:5位 Q2タイム1’24.593(本山)

スーパーGT2016は残すところ3戦。シリーズ第7戦がタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われた。

開幕戦で3位表彰台に上って以降、速さを見せながらも結果に恵まれなかった46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」だったが、レギュラードライバーの千代勝正を欠きながらも前戦の過酷な1000kmレースでは今季2度目の表彰台を獲得。

そして続くこの第7戦は、初開催の一昨年がポール、昨年は優勝と、昨今最も相性の良いタイラウンド。ようやく46号車に風が吹いてきたかに思われた。

午前中の公式練習では、怪我から復帰した千代勝正がこのコース初走行ということで、おおよそのセッティングが固まった中盤以降は主に千代がドライブ。
終盤の占有走行で千代がマークした1’25.337のベストタイムはクラス6位となり、わずかな不安もないまま午後の予選を迎えた。
ピットウォーク後一時的に雨が降ったものの、予選Q1が始まる午後3時20分にはドライコンディションへと路面は回復した。

46号車はQ1を千代が担当。15分間のセッションの中、各マシンは残り9分となったあたりで動き出すと46号車もこれに続き、2周のウォームアップラップを経て3周目からアタックに入る。
そして1’24.835をここでマークし翌4周目にはさらなるタイムアップの期待がかかったが、ターン9でわずかなロスを喫し更新はならず、Q1のベストタイムは結局1’24.835のまま。
46号車は6位でQ2進出を果たした。

インターバルの間にスコールの予兆ともとれる黒い雲がサーキットに近づいていたが、雨は降り出すことなくQ2もドライコンディションでスタートした。

各マシンはQ1同様、セッション中盤よりアタックを開始。本山哲がステアリングを握る46号車も残り8分となったところでコースインすると、1周のウォームアップラップの後、2周目よりアタックに入った。

そして3周目に1’24.593をマークした本山は、さらなるタイムアップを目指し翌周もアタックを続けたが、奇しくもQ1の千代と同じT9でテールをスライドさせてしまいタイムロスを喫することになる。
結局ファーストアタックのタイムを更新することはできなかったが46号車はQ1からひとつポジションアップに成功し、決勝を5番グリッドから挑むことになった。

●本山哲の予選コメント
「今回も公式練習から、とても良いグリップ感がありました。もっと路面温度が上昇する条件で考えていたためベストなマッチングではありませんでしたが、それでもクルマはオールマイティなパフォーマンスを発揮してくれたと思います。

結果は5位になりましたがアタックで少しミスもあったし、タイヤやクルマは決して悪くはなかった。
チャンピオンシップのことを考えれば、絶対に優勝したいと思います。皆さん応援よろしくお願いします!」

【決勝】10月9日(日)天候:晴れ 路面:ドライ 気温:33℃ 路面温度:44℃(決勝開始時)
■フリー走行結果:7位 1’27.289(本山)
■決勝結果:12位(65周)1h39’05.341(本山→千代)

3回目の開催を迎えたタイのブリーラムは今回も決勝日には大勢の観客が訪れた。

午前中は9時50分よりフリー走行が行われ、46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」は決勝に向けマシンの最終調整を行いクラス7位とまずまずのベストタイムをマークすると、5番グリッドより午後3時からの決勝に挑んだ。

スタートでは上位陣に順位の変動はなく、本山がスタートドライバーをつとめる46号車もオープニングラップを順位キープのまま通過。
だが路面コンディションが選んだタイヤと合っていなかったのか、その後はなかなかペースを上げられず序盤から思わぬ苦戦を強いられることになる。

本山はそこからしばらくは後続をなんとか抑えながら粘り続けるも次第にポジションを落とすことになった。
そしてこの戦況を何とか変える為の戦略として46号車は27周目に、予定より早めのピットインを行う。

ドライバーを千代に代えた46号車は硬めのタイヤをチョイスしコースへ12位で復帰。第2スティントに入りややパフォーマンスを向上させ、そこから千代はコンスタントなラップを重ね、接戦の中で健闘を見せる。

そして56周目には先行するマシン同士のアクシデントも有り2ポジションアップに成功、ポイント圏内にようやく復帰するとそこからさらにペースは上がり、上位進出が期待された。

しかし残り7周となったところで46号車は不運にも接触したマシンが残したデブリを踏んでしまったのかスローパンクチャーに見舞われてしまい、緊急ピットイン。
タイヤ交換後12位で再スタートを切ったが、そこからポジションを上げることができないままチェッカーを迎えることになった。

●本山哲の決勝コメント
「昨日の予選で使ったタイヤで、レースではもう少し路面温度が上がると予想してクルマをセットしたのですが、思ったより気温が上がらなかった為、タイヤのパフォーマンスをうまく引き出すことができずレース序盤はペースを上げることができませんでした。

もう少し気温、路面温度が上がっていたら違った展開になっていたと思うので非常に残念です。

これで残りは1ラウンド、2戦となりましたが、もてぎでは絶対に良い結果を出して、シーズンを締めたいと思います。
皆さん、最終戦も最後まで応援よろしくお願いします!」